子どもを車に乗せる際、安全を確保するために必要不可欠なのがチャイルドシートです。
多くの保護者がどれを選べばよいか、特に価格について悩むことがあります。
日本では、6歳未満である子どもをチャイルドシート無しで車に乗せることは法律で禁止されており、違反した場合は交通違反となります。
適切なチャイルドシートを選ぶには、どの価格帯が良いのでしょうか?
本記事では、経験豊富な親たちがどの価格帯のチャイルドシートを選んでいるか、その理由を詳しく解説します。
また、価格によるチャイルドシートの違いや、購入時の重要なポイントもご紹介します。
実際にどのくらいの価格で購入している?
調査結果によると、多くの親は2万円から4万円のチャイルドシートを選んでいます。
新生児用のチャイルドシートは比較的高価ですが、1歳頃から使用可能なタイプは手頃な価格で提供されています。
安全性とコストのバランスを考えると、2万円から4万円の価格帯で高品質なモデルを選ぶのが一般的です。
これらのチャイルドシートも有名メーカーの製品で、長く使っても性能には問題ありませんでした。
チャイルドシートの価格による違いとその影響
チャイルドシートには、価格に応じてさまざまな特徴が存在します。
価格が高いものと低いものでは、以下のような違いが見られます。
⇒ 取り付けシステムの有無
⇒ シートが回転する機能
⇒ クッションのクオリティ
これらの機能やスペックによって価格が変動しますが、安全性については価格の高低が直接的に影響するわけではありません。
利用できる期間
チャイルドシートの対象年齢や利用できる期間によって価格が変わります。
反対に、1歳以上の子供専用でシンプルな設計のモデルは、価格が低めに設定されています。
価格が低いモデルを選んだ場合、新生児には使用できないという問題が生じることもあります。
そのため、価格だけでなく、お子様の年齢や成長段階、体格に合ったモデルを選ぶことが大切です。
購入時にはこれらの点をしっかり確認することをお勧めします。
チャイルドシートの取り付け金具の関係
チャイルドシートを選ぶ際に重要なのが取り付け金具で、これが価格に影響を及ぼします。
主に次の2つの方法があります。
⇒ シートベルトによる固定
ISOFIXについて
ISOFIXは、専用の金具を使ってチャイルドシートを車の座席に直接固定するシステムです。
取扱説明書や座席にあるISOFIXマークで、車が対応しているか確認できます。
参照:https://www.nihonikuji.co.jp/isofix
2012年7月以降の新車には標準で装備されていることが多いですが、それ以前の車種では対応していない場合があります。
また、車種によっては金具が合わないこともあるため、購入前には互換性をしっかり確認することが推奨されます。
シートベルト固定方式
シートベルトによる固定は、幅広い車種で利用可能であり、コストも比較的低く抑えられます。
しかし、長期間の使用や子どもの動きによって、シートが少しずれることがあります。
このため、定期的な調整が必要になることもあります。
チャイルドシートの回転機能が価格に与える影響
チャイルドシートの回転機能の有無は価格に大きく影響します。
一般的に、回転機能を備えたチャイルドシートは、非回転型に比べて約2万円高くなることが多いです。
新生児や小さな子どもの乗せ降ろしを考えると、回転機能があると大変便利です。
子どもが重くなるにつれて、回転しないチャイルドシートでの乗せ降ろしは身体的な負担が大きくなります。
寝てしまった子どもを動かす際には、首が不自然になることもあり、それが懸念されます。
また、背が高い人や体格が大きい人が子どもを車に乗せ降ろしする際にも、狭い車内では体を痛める可能性があります。
活発な子どもは早くから自分で乗り降りを始めるため、回転機能が必要な期間は1~2年程度と限られているかもしれません。
この短期間での追加コストが2万円となると、その価値をどう評価するかが選択の分かれ道となります。
クッション性が高いチャイルドシートの価格差
チャイルドシートの座面のクッション性も価格に影響を与える要素の一つです。
快適な座り心地を提供する高いクッション性を持つシートは通常、価格が高く設定されています。
ただし、この価格はクッションの快適性だけでなく、回転機能や分割式の設計などの便利機能も含まれているため、これらが価格を押し上げる要因となっています。
座り心地が良ければ、長時間の移動でも子どもが疲れにくく、車内での振動も軽減されます。
そのため、特に長時間車に乗ることが多い家庭では、クッション性とその他の機能を総合的に考慮し、最適なモデルを選ぶことが推奨されます。
【結論】適切なチャイルドシートの価格帯を選ぶ方法
チャイルドシートの選び方は、お子さんの成長に応じて適切なものを選ぶことが重要です。
以下の価格帯が一般的な目安となります。
⇒ 新生児用:3万円~5万円
⇒ 一人っ子用:4万円~6万円
⇒ 長男長女用:1万円~2万円
⇒ サブ用:2万円~3万円
チャイルドシートを選ぶ際は、子どもが使い始める時期や使用を終える年齢を考えて選ぶと、効果的に投資できます。
新生児から使用する場合
新生児期から使用するチャイルドシートは、3万円から5万円の範囲で選ぶのが適切です。
この価格帯には多くの選択肢があり、低価格の製品に惹かれがちですが、新生児の安全性を最優先に考えた場合、信頼できるメーカーから選ぶべきです。
知名度の高いブランドの新生児向けモデルは、通常この価格範囲に収まります。
これらのチャイルドシートは大体0歳から4歳まで使用可能ですが、その後は別のモデルを購入する必要があります。
一人っ子用のチャイルドシート
一人っ子用のチャイルドシートには、長期間使用できる4万円から6万円の製品を選ぶことがおすすめです。
この価格帯のチャイルドシートは、新生児から10歳頃までカバーできるものが理想的です。
もちろん、始めは2万円程度の製品を選び、成長に応じて頻繁に新しいものに更新する方法もあります。
どの製品を選ぶかは家族の価値観を基に、しっかりと検討して決めることが大切です。
上の子用に低価格チャイルドシートを選ぶ理由
もしもう一人子どもが生まれた際に、上の子のために新しいチャイルドシートが必要になる場合、1万円から2万円の範囲で選ぶことが賢明です。
この価格帯のチャイルドシートは1歳前後から使用可能なモデルが多く、コストパフォーマンスが優れています。
コストを抑えつつ品質を確保したい場合、中古品を選ぶのも一つの手です。
店舗の在庫や商品の状態を確認し、お得に購入することができます。
サブ用チャイルドシートの選び方
サブ用のチャイルドシートとしては、2万円から3万円の範囲のものを選ぶことが望ましいです。
主に使う車以外にも設置する場合でも、安全性を確保することは重要です。
サブ用であっても、長期間使用可能で信頼性の高い製品を選ぶべきです。
たとえ一人っ子の家庭であっても、サブ用チャイルドシートは非常に便利です。
例えば、カバーが洗濯中で乾かなかったり、急に汚れが発生したりした場合に備えることができます。
また、子どもがチャイルドシートに乗ることを嫌がった際に、違うシートを試すと乗ってくれることもあるため、サブ用チャイルドシートが活躍することもあります。
チャイルドシートを選ぶ際のポイント
チャイルドシートを選ぶときには、次の点に特に気をつけて選ぶことが大切です。
1. サイズが合っているか
子どもの年齢や身長、体重に合ったチャイルドシートを選びましょう。
サイズが適切でないと、事故の際に十分な保護ができない可能性があります。
2. 安全基準を満たしているか
チャイルドシートの安全性を示すマークが付いているかもチェックしましょう。
主な安全基準には次のようなものがあります。
⇒ Eマーク(UN R44/04):国土交通省と国連が定める旧基準に適合していることを示すマーク。
⇒ i⇒Size(UN R129):より厳しい新基準に適合していることを示すマーク。
海外製の製品を購入する際にも、これらの安全マークが付いていることを確認すれば安心です。
チャイルドシートの選び方まとめ
チャイルドシートは、子どもの成長段階に合わせて次のような価格帯で選ぶと良いでしょう。
⇒ 新生児用:3万円~5万円
⇒ 一人っ子用:4万円~6万円
⇒ 上の子用:1万円~2万円
⇒ サブ用:2万円~3万円
価格が高いからといって必ずしも安全性が高いわけではありませんが、高額なモデルは多くの場合、より厳しい安全基準に対応しています。
ただし、価格差は主に機能面に由来することが多いので、価格だけでなく安全性や機能性、コストパフォーマンスを考えて選ぶと後悔が少ないでしょう。
ぜひこれらのポイントを参考にして、あなたのお子さんにぴったりのチャイルドシートを見つけてくださいね。