香典袋に名前を記入する際、単独であれば簡単ですが、夫婦や企業名の場合には少々手間がかかります。
例えば、夫婦共に香典を出す場合、どちらの名前をどう記載するか、企業で贈る際には部署名を入れるべきかなど、状況に応じた対応が必要です。
それぞれの記入方法を見ていきましょう。
香典袋への名前の記入方法
個人からの香典
個人で香典を提供する際は、香典袋にフルネームを中央下部に記入します。
場合によっては、勤務先や部署名も添えることがあります。
夫婦からの香典
夫婦で香典を贈る際、通常は夫のフルネームを使用しますが、両者が故人と親しかった場合は夫の名前の左に妻の名前を記します。
夫が参加できない場合、妻が代理として出席する際には、夫の名前の隣に「内」と記して、代理であることを示します。
グループからの香典
複数人で香典を送る場合、名前の記載方法は以下の通りです。
2人で贈る場合
2名の氏名は中央に配置し、視覚的なバランスを考えながら記入します。
3人で贈る場合
1名の氏名を中央に記し、残り2名の氏名を左右に分けて記入します。
4名以上で贈る場合
通常、連名は3名までとされています。4名以上の場合は、代表者の氏名を中央に記し、その左下に「他〇名」と表記します。
※企業名を記す場合、会社名を最右に、その隣に最上位の役職者の名前を記入します。
企業からの香典の手続きについて
企業名義で香典を出す場合の書き方
葬儀で香典を企業名義で提供する際は、企業名だけでなく、通常は社長や役員などの代表者の名前を用います。
香典袋には、代表者の名前を中央に記載し、その右側に企業名を書き加えます。
上司に代わって香典を提供する方法
社内の立場から上司の代理として香典を贈る必要がある場合は、香典袋に上司の名前を記入し、その下に小さく「代」と記して、代理であることを明記します。
部署全体からの香典の記入法
部署全体で香典を贈る際は、「〇〇部一同」と中央に書き、右側に企業名を添えることが一般的です。
香典袋に入れる詳細情報(提供者の名前、寄付金額、住所など)は、別の紙に記載し同封します。
まとめ
文化や宗教によって異なる場合がありますが、名前の記入基準は概ね共通しています。
通常は薄墨で記入するのが伝統的ですが、入手が困難な場合は、薄墨の筆ペンを使用しても構いません。